「死」とは何かを教えよう
「死」とは何かを教えよう
「死」の本質とは「骨」になることだ
人間って死ぬとどうなるのだろうか
若い時からけっこう考えた
地獄に行くのか天国に行くのか、僕は無神論者なのでそういったものは心に沁み込むことはない
悪いことをしても地獄に行くとは思わない
善いことをしても天国に行くとは思わない
たとえ、誰かが自殺をしても地獄に行くとはまったく思わない
自殺した僕の家族が地獄に行ったとはまったく思わない
善い行いを継続したところで、隣を見渡せば悪いことを平気でする良心欠落人間が平然と人生を謳歌している
たまに悪いことをしてると天罰が落ちるみたいな訳分からないことを言う人もいるが、全然天罰は落ちない、堕ちたことなどない
善い行いをしている人が突然無差別殺人の被害者になったり、津波で突然理不尽に死んでしまったりしているのが現実の姿
そういえば、僕の長男は死去している、もうずうっと昔に
元気に育っていっぱい遊んで色々しゃべって幸せそうに動き回っていたが遺体となった
小学校にすら入学できなかった、喪主をした
多くの方が体験していると思うが、日本では遺体は火葬する
動かなくなった「肉体という遺体」は火葬により、骨だけに変わる
火葬の日、長男の遺体は、僕の目の前で骨に変わった
それまでに体験してきた火葬とは、心で感じる感情が別種のものだった
人間は死ぬと「骨」になる
「死」の本質とは「骨」になること、「死」とは「骨」になること
それ以上でもそれ以下でもない
「死」とは存在がスーッとなくなること
そう、「確かに存在していた1個の肉体が永久に消えてなくなること」
そう、「人間という存在が宿していた『意識』という特徴的なモノがどこかに消え去ること」
そう、「再び生命を宿すことができない『骨』という物質に変化すること」
そして、「それ以上にもそれ以下にも形を変えることがないということ」
そう、死とは骨になること
「死」とは何かを教えよう