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隠れた名作マンガ・『ホーリーランド』

護身で悪人をぶん殴る

ホーリーランド』は、マンガです。全18巻。(白泉社

知っている人は知っているけど、若干マイナーというくらいの作品かなと思います。でも面白いです。他にはないタイプの絵と構成と心理描写かなと思います。暇だなという時にマンガ喫茶にでも行くことがあったら、読んだことがない人にはお勧めの作品です。素人が格闘技に興味をもって、自分でも強くなりたいと思わせる魅力を持ったマンガです。イジメられている子供が自分から「強くなりたい」と小さな一歩を踏み出そうと考えるキッカケをつくる可能性があります。

★細身の怯えた気弱な高校1年生が主人公

話的には、ありがちだけどありがちじゃない設定なのかな思います。細身の高校生が主人公。
中学時代に酷いイジメに遭い、不登校となり、引き籠ります。人間不信や自分への屈折が強烈です。家族に対しても歪みがある。ビルの屋上から飛び降りようとしますが、飛び降りることができませんでした。居心地のよくない家庭に籠り、もてあます莫大な時間。時に部屋で怒りをぶつける。

学校で殴られるだけの体験しかなかった少年が、偶然外出したときに、ふと、殴るという武器を持つ格闘技の本を立ち読みします。ただそれだけです。家に帰れば持て余す莫大な暇な時間。何気なく本に書いてあったパンチを出してみます。未体験の感覚に襲われ、引き籠っている事実から切り離される時間が小さく生れます。毎日毎日膨大な量のパンチを求めるものなどなく繰り返す時間がありました。それは、他にすることが何もなかったから。

やがて、少年は外の世界に出ていき「自分の居場所」を求めます。内の世界(家庭)にすら自分の居場所がないから。屈折した心を抱いたまま。不登校から通学をはじめ、高校1年生から物語は始まります。最終的には、高校を退学せざるをえなくなります。高校中退中卒者の細身でかよわい繊細な青年の小さな物語です。

★現実に起こっている残酷場面も描かれている


現実的な残酷場面が結構えぐく出てきます。友人が狙われてリンチされ、重体となり入院する。その友人の両親に病院で会うが顔向けできない。仲の良い女の子が拉致される。自分の周囲の人間の拉致監禁って怖いですね。でも実際世の中にはこういうことはあります。不良を続けていくと必ず拉致監禁がついてまわります。今だとスマートフォンで簡単に輪姦を録画できます。

弱点を狙うのが「悪意」ある人間の得意なことです。その他、薬漬け。なかなかリアルに現実に起きている嫌なことが収録されているマンガだと思います。


★ボクシングを軸とした様々な格闘技が登場

このマンガはネットで意外に話題だそうです。いわゆるどの格闘技の技が使えるとか使えないとか。でも、そんなことはくだらない。楽しく読めます。

ボクシング
空手
柔道
剣道
レスリン
総合格闘技
キックボクシング
日本拳法
ナチュラルガタイで喧嘩する男
ナイフを使う相手
金属バットを使う相手
複数の敵
不良グループ
麻薬売買グループ
ちょっとだけ暴力団

いろいろ出てくるので、面白いです。格闘技に興味ある人にはいいと思います。
僕も全18巻大人買いしてしまいました。


ホーリーランド』とは『自分の居場所』のことです。


このマンガは『自分の居場所』を自分で守ろうと決意した少年の成長の物語です。


ホーリーランド (1) (Jets comics (846))

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ホーリーランド 17 (ジェッツコミックス)

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