大人から受験生まで!!!効率の良い『勉強法(そうき)想起』についてー4つのポイント
★勉強法を勉強することはなぜか気持ち悪いイメージがある
僕は、浪人生になってしまったときに、「そういえば、勉強の勉強法を教えてくれた人がいないぞ。何かあやしいイメージがあるけど勉強法を勉強してみよう」と強く思った。高校は旧帝大のどこかにずっと進学率1位の男子校でした。
そして、真面目な話、大切な貯蓄10万円以上を投入して100冊ほどの勉強法本・合格体験記・受験テクニック本を買い漁り積読して自宅で読みまくった。結果、勉強法については当時、「かなりの最先端に到達したぞ」と自信を持った。
しかし、100冊もの勉強本を読破するのは大変なことだった。そして、時間は過ぎて行き、勉強法には詳しくなったが、それらは全て本来すべき勉強の邪魔に過ぎなかったとも言えました。
まあ、勉強のやり方というものを知っていると何かと役立つのは間違いありません。そこで、自分が100冊読破してつかんだ勉強法について「ポイント4つ」を簡単に記録しておきます。
詳細は最後にまとめます。
■①全体に一気に目を通して、それを10回を目標に繰り返す
■②全体10回読了後、細部を綿密に勉強して、記憶の軸をつくっていく
■③記憶すべき小さなノートをつくる
■④想起訓練が勉強の全て
★本題のまえに、僕が取り入れて無駄だった昔のイタイ勉強法
①キオークマン購入
知っている人はいるだろうか?20年近く前には良く新聞広告に載っていた。
安っぽい小さなヘッドホンみたいな機械で両耳にパットをあてて、口元までくる変なマイクに喋ると、自分の声がダイレクトに耳に届く。声を出して勉強すると脳にダイレクトに声が届いて記憶力があがるという胡散臭い度№1マシーン。2万円くらい。まったく糞の役にも立たなかった。買うことすら恥ずかしい…。「キオークマン」というネーミングに負けてしまった。
②α波機械購入
これは、α波とβ波を発生させる機械でイヤホンを耳に当てα波を聞きながら勉強すると脳が活性化されて絶大な効果があるというキャッチフレーズの手の平サイズのマシーン。3万円くらい。糞の役にも立たなかった。本物のゴミだ。宗教で壺を買うようなものだ…。
③速読法
これは今でもあるけど、僕自身の体験では無意味だと思う。数冊買って訓練した。文章をブロックごとに写真を撮るようなイメージで眺めて、「カシャ、カシャ、カシャ」とハイスピードで本を読んでいく手法だけど、無意味だと思う。レストランのメニューを眺めるのや、スーパーのチラシを読むのには使えるかも。
★勉強方法は勉強ができる人に聞こう、野球の野村監督の本でも読むつもりで
運動部に所属していた人なんかだと、上手になりたい人はその選択しているスポーツの有名選手の自伝を読んだり、技術論に目を通したり、テクニック解説本を購入したりする。正しい行動だと思う。
将棋とか好きな人は「詰み」の本を読んだり、羽生名人の本を読む。ガーデニングが好きな人は、主婦と友社とか、有名どころの出版社の本を読む。みんな興味あることには、その道の説明上手な人々が書いた本を読む。
ところがなぜか、勉強法のことになると友達に聞いたり、先生に聞いたりで、その道のプロの本を読んでみようとしないのは不思議だ。それはその行動が、たぶん怪しくて、気持ち悪いからだろう。
僕は、勉強法のことは勉強で有名な人が書いた本に学ぼうと考え、難関大学の合格体験記を数年分読み漁ったり、当時旋風を起こしていた和田秀樹の本を読んだり、本屋の本棚においてある勉強法に関する本はほとんど全てを購入して読んだ。
本から得た知識の一例としては、東大理Ⅲの生徒は、勉強スタート時期が全然違うようだ。勿論、頭の中身も違うのだろうけど、中1とか中2で中学生のすべての勉強を終え、中3で高1の勉強を終了している。前倒しでどんどん進み、高1か高2で高校すべての勉強を終えて、あとは東大理Ⅲの受験に特化して勉強するだけ。まあ、そういう世界もあるのかとびっくり仰天した。
下記の本は興味がある人は一読してもいいかもしれません。
この本はジュンク堂などの大型店でも売ってると思います。アマゾン中古でも入手できると思います。
- 作者: 「東大理III」編集委員会
- 出版社/メーカー: データ・ハウス
- 発売日: 2013/06/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 「東大文I」編集委員会
- 出版社/メーカー: データ・ハウス
- 発売日: 2012/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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下記の本の著者は現役東大法学部、在学中に司法試験突破。
三重県だかの地方出身合格者らしいので、勉強方法の研究や努力に工夫が見られます。
僕は本タイトルも中身もそれなりに良い本だと思います。僕の受験期には無かった本ですが、勉強法としては1冊くらいは読んでも良いかと思います。僕は社会人になってから3冊全部買って読みました。もう内容を覚えたので捨てましたが。アマゾンで1円とかで売ってます。
- 作者: 柴田孝之
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2001/03
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- 作者: 柴田孝之
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
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- 作者: 柴田孝之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/04
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和田秀樹は灘校・東大理Ⅲ出身の医者で当時から受験界でちょっとした旋風を起こした人物。
この本か別の本か忘れましたが、はたまた和田秀樹の言葉かすら忘れましたが、「授業内容は、教科書や参考書に直接書き込め。ノートなんてわざわざ作って無駄な資料を増やすな」という記述があり、僕は「なるほど」と思い、それ以来、いろんな勉強でも仕事でも、なるべくノートは作らずに教科書の欄外にどんどん書き込むスタイルです。でもノート作ってもいいとも思う。
- 作者: 和田秀樹
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2005/06/01
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★それでは、具体的な最強『勉強法』のポイント4つ
■①全体に一気に目を通して、それを10回を目標に繰り返す
本を丁寧に最初から読むより、流し読みで全体にさっさと目を通した方が、あとあとの記憶に残る。さらに記憶は、間隔をあけて繰り返すと強化されるので、10回を目標に全体に目を通す作業をすべき。(3回で嫌になってもいい、5回で嫌になってもいい、10回読んだら凄い)
●本には「記憶のための傷」を蛍光ペンや鉛筆や付箋などの筆記用具でつけていく
●この段階ではなるべく覚えようとして書いたりしない、書いて覚えない
●書くことは時間がかかるから目で見ることを中心にする
●問題集は問題文を見てちょっと考えたら、すぐ答えを見る。分からなかったらすぐ答えを見る。
●問題集のすべての問題の解答を覚えるのが目的で、悩まず答えを覚える。
●分野についての自信がついたら、「問題文を見て悩んで解答を出す段階の勉強」に移行する。
●分野ごとの独特な「専門用語」に早い段階で触れておく、10回も触れれば違和感はなくなる
●ブログでもテンプレートとかはてブとかアイキャッチ画像とか変な「専門用語」に繰り返すうちになれていく。数学だったら、シグマとかサインコサインとか変な「専門用語」に早く親しむとよい。
●目次を頻繁に眺めて、全体像をうっすらと掴む
●10回繰り返し目を通すのが大変なときは面倒くさいので7回(または5回、3回…)に減らす…(^^♪
下記の女性は、よく知りませんが財務省を経て現在は弁護士とのこと。東大法学部現役合格、司法試験1発学生時合格、国家一種合格、首席卒業とかいう凄い経歴らしいですが、勉強法の説明がとても分かり易いと思いました。『読み込み方法の説明・捉え方』も素晴らしく、僕が言いたいことをさらに分かり易く説明していると思います。参考にどうぞ。
下記が元のインタビューですが、時間経過でプレジデント社のホームページに飛ぶ設定になっている可能性があります。一度そうなったので、記事を再検索して見つけてきました。さらに下はネバーまとめですが、元インタビュー記事には劣るものの要点は外していないと感じます。
教科書を7回読むだけで、断然トップになれた!(前編) | 雑誌『プレジデントファミリー』の公式サイト(プレジデント社)
■②全体読了後、細部を綿密に勉強して、記憶の軸をつくっていく
●参考書・問題集はネットなどで情報を集めて、最低なクソ本や変な本で一生懸命勉強することだけは避ける。評判がある程度よくて自分に合いそうな本を買うこと
●勉強する本を増やすのは余裕のある人がすること、まずは1冊
●なるべく薄い全体を網羅した本1冊に絞ってとりあえずとことんやるー勉強の土台をつくる
●参考書・問題集は多くても数冊に絞る
●勉強する本を増やすメリットは、違う角度からの説明や解答に触れて記憶を強化させれること
●できる限り、教科書や参考書に直接書き込む、解答に至る流れ・理由を理解して覚え込む
●問題文には書き込まない、あとで復習の邪魔になるから
●この段階では、チラシや白紙に手で書いて「手で覚える作業」をしてもいい
これは書物から独学したりする勉強法で、仕事とはまったく違いますね。仕事は営業なり、事務なり、レジ陳列なり細部から徐々に覚えて、数年・数十年単位で全体像をつかんでいくという逆の覚え方になります。
■③記憶すべき小さなノートはつくる
●70円くらいの胸ポケットに入る小さいノートを買う
●覚えたいことだけを書き、通学通勤やトイレで眺める
●いつでもノートを眺めて、ノートを閉じて書いてあったことを目に浮かべてみる
●ノートを閉じて、「目をつぶって、脳内で想い起せるかどうか」がこの勉強のポイント
●このノートがあればいつでもどこでも勉強できる
●分野ごとに重要事項だけの小さいノートをつくって胸ポケットに入れていつでも復習する
●全体の勉強を10回本当に繰り返すと、「自分にとって本当に重要な部分」が明確になる
●上記の段階でつくるノートは「覚えることのエキス」で試験直前に眺めるものとなる
●ノートが小さいので、余計なことはメモできないし、ノート作りにも時間がかからない
●本当に重要なことだけ記載したノートになる
●このノートは勉強の最初につくるのではなく、いろいろとやり終えた最後につくるもの
■④想起訓練が勉強の全て
●問題を見て、解答までの流れや必要なキーワードを「想い起せる=想起(そうき)」できるか
●解答まで想起できるものは解ける、想起できないものは解けない
●想起できるまで繰り返す
●数学でも、問題文を見て、解答までの手順や方向性を想起できれば解ける
●すべての勉強は、覚えるべきことを「想起できるレベルまで」繰り返し反復すること
●目を使って、手を使って、口を使って、耳を使って、「想起」できるよう記憶を育てる
●想起できるものは覚えているということ
●勉強のゴールは解答を想起できるか否か
●解答まで想起できるものは解ける
●想起できるまで繰り返す
想起できるか否かテスト
・問題文「日本で一番高い山は?」⇒解答「富士山」
・問題文「青森県弘前市の有名なお祭りはねぶた祭りかねぷた祭りか?」⇒解答「???」
以上、まとめでした。