おすすめの本(文庫・実用書・写真集etc)―ベスト50

小説とマンガ本を別にすると「本」は巨大なジャングルのように様々なジャンルが存在し、全体を把握することはとても不可能です。面白い本や趣味の本や仕事の本や実用書……とキリなく存在する本の中で、個人的に好きな本を集めてみました。

完全に個人趣味ですが、常識的に趣味の釣りの本や格闘技の本や野菜の育て方などの本は除外してます。ピックアップしたうちの数冊は、微修正するかもしれません。内容は、偏ってます…偏ってます…。面白そうだなと思ってもらえる本が一冊でも紹介できていれば嬉しいです。
では、よろしくお願いします。


★1位から50位まで続けて書き出します(順位はただの並び順)



1位 フェルマーの最終定理
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

とても面白いです。数学の知識も必要なく読めると思います。義務教育段階の中学3年生の初期に全国の生徒に教科書補助文庫として読ませたら数学好きな子供が増えそうです。難しいかな、いや、見た目と違いかなり読みやすい本だと思います。でも高校1年生にすると、中卒でドロップアウトする子供はこの本にたぶん一生出会えない。それはもったいない気がします。「博士の愛した数式」という小説も面白いですが、こちらが更に素晴らしい。





2位 宇宙創成(上下巻)

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)

とても面白い。宇宙の成立を知ろうとすることは不思議と面白いです。





3位 ベーシックインカム入門

ベーシック・インカム入門 (光文社新書)

ベーシック・インカム入門 (光文社新書)

この本は広く読まれる必要があると思っています。賛否は別にしてもです。今後の日本に、明るい未来を描けるかどうかは、こういう本が広く読まれこの種の議論が交わされるかどうかにかかってくるかなと個人的には思います。




4位 経済学はいかにしてつくられたか?

経済学はいかにして作られたか?

経済学はいかにして作られたか?

「そもそも経済学はどういった時代背景・社会背景のもとで誰がどんな条件の下で各種の説を述べ始めたのか?」というような疑問に、歴史的背景を分かり易く解説しながら答えてくれる本。





5位 経済学をめぐる巨匠たち

経済学をめぐる巨匠たち (Kei BOOKS)

経済学をめぐる巨匠たち (Kei BOOKS)

この本も経済学者1人にこだわるのではなく、全体像を提示してくれる。全体像を把握できると学問はとても吸収しやすくなります。経済学の良書。





6位 極限の民族

今はもうさすがに様変わりしているだろうけど、約50年前の「カナダエスキモー・ニューギニア高地人・アラビア遊牧民」の極限で暮らす3つの民族に同化して生活を共にした貴重な記録。夢中になる面白さです。「カナダエスキモー」「ニューギニア高地人」「アラビア遊牧民」とたしか、分冊しても売っていると思います。「カナダエスキモー」が飛び抜けて面白いです。写真や図面も多くついていて、エスキモーの氷の家の作り方とかアザラシとかセイウチとかを狩猟して生肉で食べたりしています。凄い!





7位 私は魔境に生きた

私は魔境に生きた 終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年 (光人社NF文庫)

私は魔境に生きた 終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年 (光人社NF文庫)

「戦争もの」としてではなく「サバイバルもの」として最高の本。敗戦を知らずにニューギニア山奥で生き延びた複数の兵士が協力しながら、発見されるまで『10年』営んでいた原始生活が描かれている。すべて現地調達、自給自足の生活。次々と日本に帰れない無念のまま病気などで死んでいく仲間。原住民との互いを警戒しあいながらの交流。戦争が終わったことを知らず、仲間以外の人間の雰囲気を感じると敵兵に殺されると考え、必死に逃げる。日本は戦後の経済成長を遂げているのに何も知らずに逃げる。本の前半は戦争中の記述がメインで、少し読み辛いです。甘藷(さつまいものこと)というような旧字も出てきます。しかし、名著。

中盤部分からは圧巻。敵からの逃走で山奥に逃げ込み、日本の占拠地帯が次々と奪われていったため身動きがとれなくなります。そこでじっと脱出の隙を窺いながら『10年』をひたすらに生き延びます。淡々とした誇張のない文章で意外にもとても客観的に記載されています。偏った思想も一切出てきません。経験した事実だけを淡々と記録していった本。日本の隠れた名著中の名著だと思います。僕のもう亡くなった祖父も戦争で敵の人々を射殺したり、銃で撃たれたりしているので、『戦中を遠い外国の地で、戦って過ごしたおじいちゃん世代の青春の姿』を見させられた気がする。もっと世に知られるべき本当に凄い名著。





8位 森の生活(上下巻)

森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

森の生活〈下〉ウォールデン (岩波文庫)

森の生活〈下〉ウォールデン (岩波文庫)

アウトドアしたり登山したりする人の間では有名な本かもしれないです。そんなに面白い訳じゃないけど、約200年前に一人のアメリカ人が森の中に入って行き、自分で粗末な家を建てて、自分で畑をつくり釣りや猟で生き物を捕まえ、自給自足した日々の記録。自分の思考が凝り固まっているときに読んで頭をほぐすための本。ボーとしたいときに適当に読む感じ。落ち着きます。





9位 どん底の人びと

どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)

どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)

名著。約110年以上前のイギリス産業革命末期におけるロンドンスラム街におけるルポルタージュです。命がとても粗末に終わっていく。その様子をいろいろな角度から記録した本。あまりに内容が重苦しいので3回捨てて4回買い直して、未だに持っている。もう捨てない。アマゾンレビューで低評価の人がジョージ・オーウェルの「パリ・ロンドン放浪記」に劣ると書いてますが、感性の違いもあるのでしょうが、確かに「パリ・ロンドン放浪記」も面白いですが、僕にとっては「どん底の人びと」の方が別格に優れたルポルタージュです。僕が人生で最も影響を受けた本の一つです。





10位 木に学べ 

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)

薬師寺の棟梁宮大工さんの本。その道ではとても有名な人らしい。直接役立つことはないけれど、宮大工という特殊な人の仕事観や弟子の育成法など、物事を見る角度が全く違って面白い。木で例える話も工具の話も「へえ~なるほど」と読めます。なかなか隠れた名著な感じがします。





11位 反省させると犯罪者になります
反省させると犯罪者になります(新潮新書)

反省させると犯罪者になります(新潮新書)

反省させると犯罪者になります(新潮新書)

この本はこれからもっともっと有名になって、ほとんどの学校教師や親に読まれるべき本だと思います。例えば、子供が万引きするのは、「お金がないから・誰かに脅されて・かっこつけて」といろいろあるけど、子供目線だと全て理由がある『必要行動』。つまり『必要』だからとった行動。その『必要行動』を必要じゃないようにするのは簡単じゃない。そこに触れずにただ反省させることは無意味。その無意味の積み重ねが手遅れを産みだしている。絶対的な解決策が書かれている訳ではないけれど、とても優れた視点で書かれた本。同時にアマゾンの低評価意見もためになります。





12位 日記が語る日本の農村

日本の戦争前からの人間の暮らしが知りたくて辿り着いた本。著者自身が似たような感覚を持ち、仕事で全国を回りながら、「戦前からの日々の暮らしを日記に毎日細かく記録していて、かつその日記を読める状態で保存していた」農家の男性を探し当てて、日記から戦前から戦争を経て戦後へと至る日本の農村の姿を書物として世に送り出した本。一人の農民の日記から見えてくる日本の戦前戦中戦後の光景がこの本にはあります。





13位 きけわだつみのこえ

戦争で死んでいった学徒たちが、死ぬ前に家族へ宛てた手紙などを集めたもの。肉声のように文章が心に響きます。





14位 アンネの日記

増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫)

増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫)

ユダヤ人のアンネが残した日記。人生の記憶に残る読書体験の一つです。





15位 二十歳のころ
二十歳のころ―立花ゼミ『調べて書く』共同製作

二十歳のころ―立花ゼミ『調べて書く』共同製作

二十歳のころ―立花ゼミ『調べて書く』共同製作

様々な高齢の有名無名の方々から「あなたが二十歳のころはどんなことを考えていましたか?どんなことをしていましたか?」と聞き取っていった良書。学生時代から今に至るまでふとした時に読み返します。広島長崎被爆者やシベリヤ抑留体験者の話などは忘れられないです。





16位 憧憬のヒマラヤ

「憧憬のヒマラヤ」はまだ日本人がヒマラヤに登るという行為をほとんどしていなかった遥か昔に、大学時代に探検部だったか登山部だったかの著者が、ヒマラヤに登った記録です。地元民の子供の写真や山の写真が白黒だけど良い。ヒマラヤに登ってみたくなる本。時代が古いのがまた良い。





17位 垂直の記憶

垂直の記憶 (ヤマケイ文庫)

垂直の記憶 (ヤマケイ文庫)

指を凍傷で切断しても、雪崩に飲みこまれて瀕死となっても山に登り続ける夫婦登山家の話。登山家独特の人生観や、暮らし、生活に対するモノの考え方が心に響きます。挑もうとする山々も恐ろしいほどに綺麗。





18位 消された一家
消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)

日本史上に残る監禁リンチ殺人事件。7名が殺された。男と女の共犯だけど、男と女の接点は高校の同級生だったというだけ。話したこともなかったらしいです。男が卒業アルバムから適当に実家が金持ちの女に「在学中に君から借りていた50円を返したいんです」とか何とか電話をかけて出会ったことが女の転落人生の始まり。女性は幼稚園教諭として普通の人生を歩んでいた。男は壊れている人間。こんな奴がいるんだな、と勉強になります。尼崎の監禁事件もこれに似ている。遺体は本当に解体して廃棄してこの世から消しています。そのままタイトルは「消された一家」。本当に消された。消されたのは一家だけではないですよ。別の人間も殺されて消されています。本当は何人消されたのかは松永にしか分かりません。





19位 凶悪

凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)

凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)

殺人罪で、死刑が確定間近な元稲川会系暴力団組長が、外の世界でのうのうと生きている『人の命を現金に換えること』を教えてくれてずっと行動を共にしていた「先生」を道連れにしようと思い立ち(本の中では義理を破ったから等と説明していますが、道連れと捉えるのが自然)、東京拘置所の中から出版社の人間と面会をすることでその思いを果たしていきます。「先生」も気持ち悪いですが、元組長も「お前は発覚していないだけで一体、何人殺しているんだ」というような凶悪人です。本には「組長」と「先生」の写真付き。「先生」が妻と子供達と豪邸に住んでいて白髪の細身の老人でまったく普通なのが、またエグイ。「先生」の妻は、「先生」が普通の仕事をしていると思っているところがまたエグイ。





20位 冷血

冷血 (新潮文庫)

冷血 (新潮文庫)

ノンフィクション・ノベル。殺人犯2人組が金持ち一家4人を全員殺害した事件を追った作品。金持ち一家の奥さんがもともと鬱病に苦しんでおり、事件と関係なくその鬱病に苦しむ様子がちまたに溢れた馬鹿みたいなウツの偽物の表現と違い『克明で絶望的で』何とも言えない。二人組がなぜ殺人を犯すようになったのか育った環境や親兄弟にも迫っていきます。掴まって死刑囚となった後も、他の有名死刑囚と一緒の空間で暮らすようになり、その会話や他の死刑囚の犯罪の様子も描かれています。著者は「ティファニーで朝食を」を書いた有名な小説家です。






21位 「少年A」14歳の肖像

「少年A」14歳の肖像 (新潮文庫)

「少年A」14歳の肖像 (新潮文庫)

酒鬼薔薇事件に迫ったルポルタージュ。事件当時大学生だったけど、しっかりと事件の内容を知らないなと思って三十代半ばであらためて買った本です。





22位 怒羅権
怒羅権(Dragon)―新宿歌舞伎町マフィア最新ファイル (文春文庫)

怒羅権(Dragon)―新宿歌舞伎町マフィア最新ファイル (文春文庫)

怒羅権(Dragon)―新宿歌舞伎町マフィア最新ファイル (文春文庫)

怒羅権は中国残留孤児の2世、3世の子供達の有名不良グループ。僕は約20年前から名前を聞いていました。なんていうんだろう、日本人だって中卒とか高卒とか、ましてや大卒でも就職して社会に溶け込むのは難しい。日本人でさえ、息苦しい日本社会で、在日の外国人がもっと息苦しいであろうことは想像してみれば簡単に理解できます。そしてその息苦しさが日本人以上の凶暴性や感情の爆発に当然結びついています。そんな感じのことが理解できる本。





23位 私は障害者向けのデリヘル嬢

私は障害者向けのデリヘル嬢

私は障害者向けのデリヘル嬢

障害者にも性衝動は当然あります。男性にはそれが強い。腕が動かなければ歯も磨けないし、部屋の掃除も出来ない。だから口が臭いのが普通だし、部屋も汚いのが普通。OLだった女性が会社の倒産で実家に金銭的に頼れない特殊な事情から風俗嬢となり、やがて障害者向けのデリヘル嬢となって、そこで体験した話を集めた本です。珍しい内容を扱った貴重な本だと思います。





24位 セックスボランティア

セックスボランティア (新潮文庫)

セックスボランティア (新潮文庫)

障害者の性を追ったノンフィクション。著者の女性は純粋にライターで、性的なボランティア活動は一切していません。障害者の性的な行為の実態をルポルタージュとして真剣に一冊の本として世に出したものです。人間の3大欲求は「食欲・睡眠欲・性欲」。障害者も食べます。障害者も寝ます。障害者も性欲があります。障害者のマスターベーションを男性の介護士が補助し、手でしごく(障害者は手がマヒして使えないから)といった記述には僕は素直に驚きました。また、酸素ボンベをつけていなければいけない高齢障害者が、障害者用風俗では「死んでもいい」からと酸素ボンベを外す話もあります。

障害者の性について「神様はいじわるよね。彼のような人にまで、性欲を与えるなんて」という一種の的を得た言葉もあります。実際、この本は障害者の性をテーマにしながら、障害者の人生を深くえぐっている良い作品だと思います。人間は先天的には勿論、事故や病気や偶然で、後天的にも障害者になり得ます。実際、僕の親友も交通事故で後天的に身体障害者になっています。人生の本。





25位 成りあがり

成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫)

成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫)

広島の原爆で親を亡くしている矢沢永吉さんは祖母に育ててもらったようです。金がなくてパンだか牛乳だかを盗んだり、不良になったけど、同級生の女子が好きでドギマギしたり、やがて電車に乗って東京へ向かいます。途中で横浜だか横須賀だかで降りて、一人で仕事を見つけて住むところを見つけてバンドやる仲間を見つけて、才能ない奴を外したり、才能ある奴を掴まえたり。独特の価値観が本当に読後に残る感じです。昔の本だけど色褪せないです。親友にもらった大事な本。





26位 アー・ユー・ハッピー?

アー・ユー・ハッピー? (角川文庫)

アー・ユー・ハッピー? (角川文庫)

離婚したり、裏切られたり、騙されて何億の金を消されたり。成功後も激しく揺れる矢沢永吉さんの人生読本。独特の経験とその体験に対する価値観が胸に残ります。上の本と一緒に親友にもらった大事な本。





27位 幸福論(ショーペンハウアーラッセル・アラン)

幸福について―人生論 (新潮文庫)

幸福について―人生論 (新潮文庫)

ラッセル幸福論 (岩波文庫)

ラッセル幸福論 (岩波文庫)

幸福論 (岩波文庫)

幸福論 (岩波文庫)

3大幸福論。僕はショーペンハウアーの偏屈な文章が一番好きです。ラッセル、アランもそれぞれの良さがあります。全部雰囲気が違います。





28位 数学文章作法

文庫本で薄くて良い本。数式を交えた文章の書き方などが載っています。僕は文系なので、理系的な文章もきちんと書けるようになりたいなと思って、評判の良いこの本を買いました。良書です。気軽に持ち運べるのでどこでも読めるのもいい。通常、理系の本だと無駄に大きかったり厚みがあったりするのですが、本当に薄くて軽くて良いです。





29位 日本語の作文技術

日本語の作文技術 (朝日文庫)

日本語の作文技術 (朝日文庫)

僕は好きですが、購入者の好き嫌いがすごく分かれている本です。高校生の時に買った本で、「、(点)の打ち方」「修飾語のつなげる順番」「主語の配置」などが凄く分かり易くて、僕にとっては文章の書き方として最も自分のベースになっています。元朝日新聞の記者が書いた本なので、新聞記事や論文やルポルタージュの書き方専用かなと思います。僕は左翼嫌いですが、著者が左翼論客の大物なので、この本にもその臭いが漂っていて、嫌いな人はこの本が耐えられないようです。僕は左翼嫌いでもこの本の著者の本多勝一は好きです。本自体は、結構良いと本当に思います。





30位 文体練習
文体練習

文体練習

文体練習

ある一つの日常的な物事の記述を、文体を変えて約100通りの文章で表現している本。文庫本が存在しないので値段が高いです。でも、ブログを書くようになって自分の文体が固定化されている自覚があるので、面白そうだなと買った本。そのうち、いろんな文体で遊びながら文章を書いてみたいなあと思っています。





31位 おうちで学べるプログラミングのきほん

おうちで学べるプログラミングのきほん

おうちで学べるプログラミングのきほん

プログラミングができるようになりたいのではなく、「プログラミングが何か」を知りたくて購入した本。知識がない初心者の僕でも分かり易い本。本当におうちで学べる本だと思います





32位 プログラマの数学

プログラマの数学

プログラマの数学

著者が数学ガールとかいう本で人気があるらしく、アマゾン評価も中々なのでプログラマの数学というタイトルに惹かれて購入しました。僕のような素人が、プログラムの世界を覗ける良書だと思います。





33位 東京大学機械的合格法

東京大学機械的合格法―難関大学を突破する超合理的勉強術

東京大学機械的合格法―難関大学を突破する超合理的勉強術

勉強のやり方が分からないというような人はこの本でも読めば勉強のやり方が分かると思います。著者は田舎高校出身で東大法学部現役合格・司法試験22か23歳で合格・司法試験対策講師及び弁護士な人。勉強のやり方を知っていると少しは人生が楽かなとは思います。勉強法の本はいろいろあり、東大医学部出身の和田秀樹や司法試験突破の伊藤真なども有名です。この本が特に素晴らしいと言えるわけではないですが、充分な水準に達しているので、僕が人にすすめるとしたらこの本をすすめます。

著者の1記事へのリンク
司法試験を志望したのは自分の勉強法の正しさを証明するためだ





34位 WORLD JOURNEY
新装改訂版 WORLD JOURNEY

新装改訂版 WORLD JOURNEY

新装改訂版 WORLD JOURNEY

色彩が綺麗な本。写真も綺麗。世界一周のやり方がきちんと説明されている本の一つ。僕が今まで行った国は、アメリカ・スペイン・ドイツ・インド・インドネシアスリランカの6か国。もっと世界を旅したかったけど、たぶん現状では退職するまではほぼ無理かな。チャンスがあれば海外旅行は狙っています。アフリカ・中東・南米に僕は魅かれます。この本は、文章がちょっとエネルギッシュすぎるので、僕はちょっと引きます…。でもね、表紙の「世界一周しちゃえば?」っていう文字がたまらないんです。





35位 世界の絶景・秘境100
―WONDER SPOT― 世界の絶景・秘境100

―WONDER SPOT― 世界の絶景・秘境100

―WONDER SPOT― 世界の絶景・秘境100

世界には見たことのない素敵な景色か待っている。見てみたい。見ているだけで別世界に連れってもらえる写真集。中南米・中近東・アフリカ・アジア・太平洋オセアニア・ヨーロッパ・北米と内容が全世界で充実しています。綺麗な写真、実際に旅行にかかる費用の目安、モデルルートが記載されていてその気になれば本当に見に行くことができる本。旅行費用の目安はおそらくツアー料金で、格安チケットで単独放浪すれば、はるかに安く行けると思います。この本は1500円+消費税ですが、本当に素晴らしい。装丁も綺麗。オススメです。プレゼントにも喜ばれると思います。





36位 絶体貧困ー世界リアル貧困学講座

絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)

絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)

世界各地の貧困の実態を講義として解説してくれる良書。写真も良いです。20歳ころ、一人でインド放浪していたので、個人的に見た風景と文章で語られている内容が一致していて実感が湧きました。『絶体貧困』というタイトルも何とも言えない。





37位 世界で1番いのちの短い国-シエラレオネ国境なき医師団

世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団 (小学館文庫)

世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団 (小学館文庫)

シエラレオネは内戦の影響もあり、世界で1番寿命の短い国と言われています。今から約20前の僕の高校生時代からそのように表現されていた国です。内戦では、殺害以外にアフリカ独特の慣習もあるのか、両腕などを切断して生き延びさせたりもするそうです。実際、365日食事の世話や排泄の世話をしてくれる人間は存在しません。仕事もできない。やがて勝手に絶望して自殺します。そういった殺害方法が存在する地域。シエラレオネという国が存在することは知っていても良いと思います。本の文章はあまり好きになれない話口調文体。





38位 カーニバルの誘惑
カーニバルの誘惑―ラテンアメリカ祝祭紀行

カーニバルの誘惑―ラテンアメリカ祝祭紀行

カーニバルの誘惑―ラテンアメリカ祝祭紀行

ブラジルは首都リオデジャネイロリオのカーニバルをはじめ、南米各地のカーニバルを写真と文章で空想旅行されてくれる本。好きです。この本によれば「人は何のために生きるのか?」の答えは単純明快。「人はカーニバルのために生きる!」のです。





39位 金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん

僕は13歳から働き始めました。ありがちな新聞配達のアルバイトが最初の仕事。毎朝3時半とか4時とかに起きて家を出て配達を終えて7時前には家に戻って食事して中学校へ行くという感じで、お小遣いは0円、新聞配達の稼ぎが自分のお金。だから、カネと仕事については早い時期から色々と考えていたと思います。この本は大学生時代に、世に知られる以前に発売と同時に立ち読みして購入しました。お金について大事なことが書かれている本。投資に誘導するような部分があるので、それがなければ最高の本。僕自身はこの本辺りから始まり、経済学の本、バブル崩壊の本、投資の本、マネーの本と100冊以上読んでいます。

20代の頃から株式投資投資信託、外貨預金と実践していますが、やってみての感想としては人に投資をすすめようとは思いません。「100万円儲けた」と聞くとすごいなと思うでしょうが、コツコツ働いても1年間で「100万円稼ぐ」ことは出来ます。「あぶく銭として儲けられるか」と「生活費として稼いだ」の違いはありますが、地道に稼ぐことは重要です。投資は『狂乱に至るギャンブル』です。

この本で学んだことは「自分の財布からお金がでていくモノはすべて『負債』である」ということです。携帯電話・インターネット接続・車・バイク・家・電気水道ガスetcはすべて『負債』です。なぜなら、毎月財布からお金が出ていくからです。この発想を若いうちに知れたことは良かったです。逆にお金をくれるモノは『資産』です。貸家・貸土地・著作権アフィリエイト(このブログはアフィリエイト不参加です)・地道な日々の仕事etcは『資産』です。『資産』は毎月財布にお金を入れてくれます。『負債』と『資産』の定義がこの本では独特だけど正しい。

また、ローンや贅沢のためにただ支払いに追われて働くことをこの本では、「永遠に輪を回すねずみのような人生、ラットレースに生きることはいかがなものか」というようなコトバで表現していました。このような人生の捉え方に僕は深く共感しました。本当に、投資に誘導するような記述がなければ最高の本です。読みたいなと思った人がいたら、アマゾンの低評価レビューは必ず目を通した方が良いです。





40位 この世でいちばん大事な「カネ」の話

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

最初の2ページでも読めばこの本の世界に惹きづり込まれると思います。これは上の「金持ち父さん貧乏父さん」よりも大切なことが書かれている本です。著者の西原さんは高知県育ちだそうで、お腹にいる時点で両親が離婚して、実父は会うことがないまま3歳に時にドブに落ちて死亡、新しい父親はギャンブル狂いで母親を殴りながら、自殺。西原さんは、溜まり場でのシンナー・酒・たばこ・乱交・窃盗が当たり前の風景で仲間と育ち、一時期だけ羽振りが良かった会社経営の父親と母親の見栄により私立お嬢様中学校に進学したそうですが、高校では強制退学。大検を取得して、母親が今の世界から抜け出すようにと全財産140万円のうちの100万円をくれたことにより東京へと脱出し、美大に進学したそうです。

この本は、「カネ」について胸に刻み込むべき事柄で構成されている濃度の高い本です。薄い本で読みやすいです。アマゾンの低評価レビューもその通りなので参考になります。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、僕にとってはきちんとした「カネ」の話というのはこういう本の内容のことだと思っているので違和感はありません。





41位 はだしのゲン
〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻
このブログには「漫画ベスト50」的な記事がありますが、その中には「はだしのゲン」は入っていません。はだしのゲンはまた別なもの、原爆の怖さ・戦争の怖さを肌感覚で伝えることができる本、漫画を超えた存在の本だと思います。小学校の図書棚に全巻が揃っていて全て読みました。読書体験として読み継がれるべき本のように思います。





42位 死の壁

死の壁 (新潮新書)

死の壁 (新潮新書)

死についての考察本。人間の致死率は100%であるというコトバ。1人称の死・2人称の死・3人称の死という分類、つまり「僕の死・私の死」、「あなたの死・父の死・母の死・子供の死・友人の死・妻の死・夫の死etc」、「誰かの死・ニュースで見る他人の死・新聞で読む他人の死etc」という死の捉え方。死が与える周囲への影響。好き嫌いの分かれる本だと思いますが、それなりに得られるものがあると思います。





43位 DEATH SCENES 死体のある風景
死体のある光景―写真集〈デス・シーン〉

死体のある光景―写真集・デス・シーン

死体のある光景―写真集・デス・シーン

アメリカならではの死体写真集。アメリカの刑事が死体をいろいろと撮影した記録を集めた本。白黒写真で、殺人事件の死体、銃殺、切断バラバラ、刺殺や自殺死体、事故死体、ミイラ、特殊な病気、罪種別の犯罪者の顔写真(これは日本では流通しない)などを見ることができます。死体は気持ち悪いと言う人も多いだろうし正常だと思いますが、僕は「死体がない風景の方が気持ち悪い」と感じます。日本は死体を隠し過ぎる文化で、「生」がかえって稀薄になっていると思います。





44位 日本の仏像100選
日本の仏像100選―いま、魅力の仏像と出会う

日本の仏像100選―いま、魅力の仏像と出会う

日本の仏像100選―いま、魅力の仏像と出会う

僕は京都の三十三間堂を見て仏像のカッコよさに痺れました。そんな魅力的な仏像を集めた本です。でも実際は、写真はきちんとありますが、資料説明や各都道府県の仏像の歴史などの説明も多いので、資料も読みたい人には最高ですが、僕は写真ばかり見たいので、満足度はまあまあ。もっとカッコイイ本もありそうです。





45位 超基本DIY木工

DIYシリーズ 改訂版 超基本DIY木工 (Gakken Mook DO SERIES)

DIYシリーズ 改訂版 超基本DIY木工 (Gakken Mook DO SERIES)

工具を使って簡単な机やイスや棚などを作る方法が分かりやすい本。僕は、日曜大工で子供用に白く塗装した机やイスをつくったり、空いたスペースにサイズを合わせて棚を作ったりしました。基本的なことが学べる参考になる本。僕は自分のバイクをいじったり、車をメンテしたりもするのですが、そういったことにもつながる手仕事の基本書です。





46位 我が家に手作りガーデンハウス

我が家に手作りガーデンハウス―DIYで建てよう!“小さな家” (Gakken mook―DIY series)

我が家に手作りガーデンハウス―DIYで建てよう!“小さな家” (Gakken mook―DIY series)

上の本の上級編。手作りで小さな家を作るための本。いろいろな人の作った小さい家の実例が載っていて見ているだけで楽しくなります。僕は作ったことがないのですが、本当は自分で家を建てれたら格好いいなと思って眺めています。




47位 楽園全集
三好和義楽園全集―RAKUEN THE COLLECTED WORKS

三好和義楽園全集―RAKUEN THE COLLECTED WORKS

三好和義楽園全集―RAKUEN THE COLLECTED WORKS

大型本です。見ているだけで癒されます。この世の楽園セレクト写真集。画像表示を大にしてもこの画像サイズにしかならなかったのが残念。本の最後の方に世界のベストホテルが紹介されていて、沖縄のザ・ブセナテラスが紹介されています。一泊したことがあるので素直に嬉しい。

ザ・ブセナテラス(wikipedia画像)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bb/BusenaTerracePanorama.jpg/640px-BusenaTerracePanorama.jpg



48位 地球生活記
地球生活記―世界ぐるりと家めぐり (写真記シリーズ)

地球生活記―世界ぐるりと家めぐり (写真記シリーズ)

地球生活記―世界ぐるりと家めぐり (写真記シリーズ)

大型本です。世界中の家々の写真が見られます。とっても楽しい。アフリカ、南米、中近東、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、全世界の珍しい家が載っています。岩を削った中に住んでいる人々や、地面に穴を掘って行き地下に広大な居住スペースをつくって住んでいる人々がいます。住宅ローンに追われて生活している日本人の固定観念を壊してくれる本です。




49位 シェルター
シェルター

シェルター

シェルター

大型本です。凄く見てて面白い。いろんな隠れ家がつくれてしまいそう。





50位 ホームワーク
ホームワーク ワールドムック 568 (ワールド・ムック (568))

ホームワーク ワールドムック 568 (ワールド・ムック (568))

ホームワーク ワールドムック 568 (ワールド・ムック (568))

大型本です。凄い見てて面白い。自分で家を建てれたらあんまり働かなくていいのになあ。
このベスト本紹介記事の最後を飾るのにふさわしい最も大好きな本の一つ。



―終了―

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