息子が産まれた時のこと~今まで

息子メモ
産まれた時のこと~今まで
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出産は妻の実家に戻り、大きめの病院でする予定になっていた。
妻の実家は西日本にあり、東日本に住んでいる僕の借アパートからは遠い。
仕事中に携帯が鳴り、「陣痛が始まった」との連絡を受け、上司に報告し年休をとりすぐに高速を走らせて病院に向かった。
出産などの人生イベントでも年休を取らせてもらいにくい会社なので上司の配慮に感謝した。

高速を走らせているときに、知らない電話番号から着信が入る。
何だろうと思って携帯に出ると、病院の看護師が出て「医師に変わります」という。
医師からは要点だけを伝えられ、「奥さんには伝えていませんが、今呼吸できずに産まれてきました。仮死状態です。分かりませんが、障害が残る可能性がありますので、伝えておきます」と話を受けた。

ふと溜息をついて病院に向かう。
大きな病院だったのが幸いで体制がとれていたので、体に管を何本か入れた状態で透明な仮死状態出産児専用の装置なのか分からないけれど、そういうところにしばらくいてその後は健康に育った。

でも数日だけだったけど、覚悟はした。あの覚悟が永遠に継続していたら、やっぱり現実は凄い過酷に変わっていたと思う。僕は自主的な関心から障害児についていくらかの勉強をしていたけれど、知識と現実は違うから。

そして、息子はすくすくと元気に育っている。
その間に、小学校に入る手前の年齢だった長男の葬儀を終えた。喪主をしたが、疲れ果てて、もう今も生きている両親の喪主なんかとてもじゃないけどしたくない、と僕は長男なので思った。
次男である息子は現在幼稚園の年長で、蓄膿気味で急性中耳炎の治療をしたり、歯並びの治療をしたりしているが、至って健康で、5歳で始めたサッカークラブにも慣れ、家庭内で教えているバク転や空手やボクシングの練習を少しは嫌がりながらも続けている。

リビングのちんまりした仏壇にも慣れきっており、長男の写真に「にいに、お菓子欲しいでしょ」などと話しかけ、買ってきたお菓子を置いてみたりする。

現在の好きなアニメは、1位が『七つの大罪』で、2位が『妖怪ウォッチ』で、3位が『ジョジョの奇妙な冒険』らしい。意外と幼稚園児というのも大人びている。『ジョジョの奇妙な冒険』を大好きになるとは思わなかった。特にスタンドという響きや設定が好きらしい。勝手に本棚のマンガ本を取り出して予習復習している。ここ最近なぜか「殺人犯」という凶悪の響きに憑りつかれ、現れたらどうするか、という設定に妙な好奇心を抱いており、「肘や頭突きをして空手で倒す」とか「警察を呼ぶ」とか「強盗犯と泥棒と戦わせてやっつける」とか意味不明なドキドキを味わって多少真剣に対策を練っている。『七つの大罪』の聖騎士や七つの大罪の技名も大好きで、今は9個マスターしているらしい。歌も結構歌う。『七つの大罪』の歌を唄っているバンドのことを「オオカミが歌っている」というのだが本当にそうだから可笑しい。

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