トーク・会話・雑談ー『ゴミトーク』が会話の頂点に君臨する
「トークの本質は何も考えずに話すこと-それはどうすれば可能になるのか探ってみる」
トークのぐだぐだカクテルその25
重要なトークの種類として
①『ゴミトーク』
②『用件トーク』
③『情報トーク』
の3種類をPICKUPして見てみます。
★重要トーク①『ゴミトーク』が会話の頂点に君臨する
トーク・会話・雑談というものはてきとうな会話です。人は、どうでもいいことで和んだり、笑ったり、気分転換になったりと会話の「中身」や「正しさ」や「内容」はどうでもよく、ただただ会話自体を自然な行動の一つとして行っています。こういったものを下記記事で紹介しているブログさんが『不必要な雑談』と名付けていますが、本当に『不必要な雑談』でありながら、これらの会話はトークにおける中心軸をなしています。
この『不必要な雑談』こそが会話にとって、「最も重要」なのも、考えてみると結構不思議なことです。しかし、たしかに必要な会話だけでは会話に発展性がなく、正直つまらないのです。必要会話だけだと、ロボット人間と変わらないんじゃないかという感覚を感じたことがある人もいるかと思います。この『不必要な雑談』にわかりやすいネーミングをつけたいと思います。
『ゴミトーク』です。
実際のところ、『ゴミのような会話の集合が、現実の会話の重要部分を占領している』のです。つまり、『ゴミトーク』が会話の頂点に君臨しています。目指すべきは、『ゴミトーク』を自然体に、マイナス自意識に襲われることなく、違和感なく実践できる自己の確立です。『ゴミトーク』こそが会話の中心に位置するものだと思います。
★重要トーク②『用件トーク』
会話は『用件』からも始まります。「~してくれませんか?」という依頼は全て『用件トーク』です。「~しなさい」という指示や命令も全て『用件トーク』です。挨拶である「おはよう」や「さようなら」や「お先に失礼します」といったものも全て『用件トーク』に含ませて考えます。挨拶という「習慣的な要件をこなすための発言だ」という認識からこのように考えています。結構、『用件』がベースになっている会話も多いと思います。
例)
家庭内:
「ご飯作って」
「皿洗いしといて」
「買い物いくよ」
「宿題しなさい」
「ハミガキしたの?」
職場内:
「企画書の提出期限はいつまでですか?」
「これ、FAXしといて」
「お客さんに電話入れた?」
※「報連相ホウレンソウ」はすべて部下からの上司に対する「用件」トークです。
学校内:
「この問題の答えは~です」
「集合時間は~時です」
「今日の部活動の練習メニューは~です」
この種の会話は、不必要な雑談と違い、日常生活において『必要な会話』です。
必要な会話の中心を『用件』トークが占めているのかなと思います。
★重要トーク③『情報トーク』
情報トークというのは『不必要な雑談』においても『必要な会話』においても頻繁にしています。自分の持っている情報を話すことも『情報トーク』ですし、相手の持っているかもしれない情報を質問するのも『情報トーク』です。よく雑談のきっかけとして言われている天気の話も『情報トーク』の一種です。「情報」のやりとりや「情報」を発言することは全て『情報トーク』です。
例)
家庭内:
「入学式は~月~日の午前~時からです」
「水泳教室は~時からです」
「風邪なら病院は~がいい」
職場内:
「今週の実績は~です」
「今日はアボ~件とっています」
「今月の売り上げは~です」
自己情報開示:
「学生時代は~部でした」
「身長は~cmです」
「体重は~kgです」
「最近好きなドラマは~です」
他者情報取集:
「年はいくつですか?」
「その服はどこで買ったんですか」、
「車は何に乗っているの?」
こういったものは、すべて情報に関するトークです。ニュース番組はすべて情報番組です。平日の日中に主婦が楽しんでいるテレビ番組はほとんど情報番組です。人は会話において情報をやりとりして会話を楽しんだり、必要な知識や興味がある知識を手に入れています。日常会話を意識してみると、結構『情報トーク』をして「情報」のやりとりをしていることに気づきます。
★会話の頂点に君臨するのは、『ゴミトーク』である
重要なトークの種類として
①『ゴミトーク』
②『用件トーク』
③『情報トーク』
の3種類をあげてみました。
こうやって、トークの種類を明確に分けてみるのも参考になると思います。実際の会話ではこんなことは意識する必要はないし、意識していたら会話のテンポやスピードにはついていけません。ただし、意識してみることには意味があると思います。
トークにおいてもっとも重要な位置を占めていて、トークの中心軸となるのは『ゴミトーク』です。「会話が苦手、根暗で困っている、人と話すことができない、話題が無い、友達ができない」といった悩みは、『ゴミトーク』が苦手だという意味での悩みだと個人的には思います。
僕自身は、『ゴミトーク』に苦手意識をもっています。余程の親近感が確立できている相手なら『ゴミトーク』をできますが、そこまでの親近感ができていない相手と「同じ空間内において、同じ時間を共有して過ごすこと」は好きではなく、場の沈黙があると「マイナス自意識」が働いて自分を「ダメだな~」と責めてしまうことも結構あります。
結局のところ、コミュニケーション能力の有無をイメージ付けるのは『ゴミトーク』が得意かどうかによると思います。今後の記事でゴミトークというものについて少しずつ迫って行こうと思います。