100人村で考える仕事と実力給
★100人村
ちょっと昔、100人村で世界を考えて、何人が金持ちで何人が絶対的貧困や飢餓状態にあるのかっていう物語がはやった時期がありました。100人村で考えると単純化されるので分かり易いのですね。今回、考えたいのは、「私は仕事ができる」と考えている人々で実際にその実力に見合った給料を得ている人って100人村だと何人くらいいるんだろうということです。
★仕事時間⇒「時給換算」と「日給換算」
ここでは学生だとか、主婦だとか、高齢者とかは考慮しません。労働力で考えます。非正規雇用で考えても、安過ぎるという雇用環境は当然ありますし、別に適性だと言える場合もあると思います。給料の高い・低いの判断基準がどこにあるのかを考えるのも難しいですが、「時給換算」と「日給換算」が一番適切な物差しだと思います。アルバイトレベルだと、時給も適性と言える範囲のものが多くあります。私は、中学生時代から新聞配達を始め、大学生時代にも約20種ほどのアルバイトをしました。やっていた仕事の内容は、非正規雇用レベルのものもあれば、アルバイトレベルのものもありました。家庭教師などは「時給3000円」でしたので、個人宅までの往復時間が面倒ですが適性に感じました。歓楽街での黒服のバイトは「時給1000円」で「日給換算」すると1日6000円×週4で週間2万4000円程度でしたから、月収約10万円でした。学生としては悪くない収入源でした。その他、登山道建設はハードでしたので「日給換算」で「日給1万5000円」でしたが、休みの日などを含んで月収約30万円でした。全て社会保険の加入はありませんから、自分で年金を収めたり(私は学生時未払い)、健康保険は親の扶養に入ったりする必要があります。今、現実に正社員として働いていると「責任」という範囲においては、やはりアルバイトは軽かったなあと思います。
★学歴・仕事の能力・実力給
収入において、学歴は関係ないという意見もありますし、仕事の能力に学歴は関係ないという意見がありますが、それについては、そのとおりだと思います。できる人は中卒だろうが、高卒だろうが、専門学校卒だろうが仕事ができることは体験的に充分わかります。ところで、こういう人達で仕事ができる人はその実力給としていくらくらいきちんともらえているのか、が疑問です
実際は、仕事ができることが実力給に反映されている人は、すごい希少だと思います。
職業で言うと、
✪サッカー選手
✪野球選手
✪外科医
✪歌手
✪俳優
✪お笑い芸人
✪住宅・不動産営業
とかくらいがとりあえず思いついたものです。あと何だろ?
★実力給を超過するお金貰いすぎ仕事の例(時給換算1万円・日給換算8万円)
例えば、クリニックの内科医とかって、自分が通っても、子供と一緒に通院しても「このお医者さんの仕事って簡単な仕事だな、メインは風邪」といつも感じます。(当然、専門知識の蓄積には敬意を持っていますよ)彼らって、たぶん「時給換算1万円」・「日給換算8万×20日」・「月給150万」・「年収1500万~3000万」(←開業医平均年収・この人達は7割を税金分配により受領しているので税金収入暮らしの人々です)くらいだと思いますが、時給換算した労働金額が仕事能力を異常に超えていると思います。まあ、羨ましいし、私も医者になればよかったといまさらながらに思います。恵まれた幸せな職業だと思います。(貰いすぎパターンの人は多いと思います、巨大企業役員・政治家・地方議員・財団法人代表者系・社団法人代表者系・NPO法人代表者系はやってる仕事より、給料が巨大だと思います。この人々は皆胡散臭い)
★学歴を100人村で見ると
学歴なのですが、100人村で考えると、今現在の大学進学率ってだいたい50%くらいだったような気がします。そのうち、国立大学以上・それなりの私立大学は上位5%に入るでしょう。旧帝国大や一ツ橋大や東工大は上位1%に入るでしょう。東京大学が上位0.1%でしょうか。僕は、上位数%くらいには問題なく入っていますので、恥ずかしながらこの自分の学歴も年収を考えるときに、高学歴と高収入と直接結びつかないんだなという実感を感じさせてくれています。高学歴の人は、巨大企業に入ってはじめて高学歴に見合った給料がもらえる権利を手にできます。僕は5000人規模の会社にいますが、出身高校や出身大学を聞かれたときは濁します。というのも、周囲との乖離が激しくて、「何でこんなところに就職したの?」と何十回も若い頃に言われてきたので、逆に恥ずかしくて濁しています。ある程度興味のある仕事をしていますが、入る会社を間違えました。自分の想像給与と現実給与の差が凄い。
★実力給は幻の給与
ところで、「仕事ができる」と自己評価することは恥ずかしいことですし、他人評価こそが本来の絶対評価(他人の評価も現実には凄い適当)であることは重々承知していますが、ブログですので気にせず、自己評価してみたいと思います。私は、入社して約15年働いていますが、仕事については他人と比較して「できる・速い・仕事量が多い」とはっきり思っています。「自分の仕事に自信を持てている人」は、読者の方にも意外といると思います。なので厚かましいのですが、5000人規模の現在の自分の会社において、学歴的にも・仕事能力的にも・体力的にも(格闘技体育会出身)、自分の仕事には自信を持っています。
私の仕事自体は特殊であり、かなり過酷な労働条件に耐えることが必要な仕事です。正直、精神科クラスのお医者さんよりは、仕事の難易度も高いと判断しています。しかし、仕事の実力に実力給がぜんぜんついてきません。実力給を貰うために入る企業を間違えました。
現実を振り返って、私が考える自分の入社1年目の自己評価の年収総額適正額は「500万」くらいでしたが、現実は「400万」くらいでした。
入社2年目で、仕事量が跳ね上がった(毎月残業200H・実績数字充分)ので、入社2年目の私なりの自己評価の年収総額適正額は「1200万」くらいでしたが、現実は「400万」くらいでした。
実力給はどこへいったんじゃ?
現在は、30代後半で、自己評価年収総額適正額は、労働量的には「1000万」くらいですが、現実には会社の給与体系の壁に邪魔をされて遠く及びません。総額で「700万」前後といったところでしょうか。給料総額に、「仕事の成果」と「時間外」と「休日出勤」の金額がきちんと加味されていません。
私と似たような学力で他業種トップの就職人気企業に入社した親戚は、30代後半で課長代理で年収1500万だと聞きました。大企業の凄いところは、中小企業の社員がした「A」という仕事を、大企業の社員がまったく同じに「A」という仕事をしたときに、大企業社員だと「時給換算4000円」→「日給換算3万2000円」→「月給換算約70万」→「年収換算ボーナス2回込み1000万」とかって、「凄い時給換算のお金をもらえる」ところです。いいですね、羨ましいですね。中小企業だと「時給換算1500円」程度まで落ちると思います。たとえ、同じことをしても「凄い時給換算のお金をもらえる」システムがある企業は羨ましい。
話が変わりますが、電力会社は、従業員や役員の年収や賞与をガンガン下げることなく、結局電力費値上げで、「給与分のマイナスを全国民から補填」していますね。大企業は、利用できるシステムや制度が凄いですね。大震災後の電気代の上乗せでこの辺のことを大いに疑問に感じました。まあ、独占企業なので潰れられても困るという国家的な仕組みもありますが。
「実力給」って存在しない幻ですよね、絶対
★100人村の収入分別(適当です)
100人村で考えると、仕事をしてその成果に応じてもらっている人は、1人ですかね、5人もいないと思うので3人くらいかな。この村の上位3人に該当する人はおめでとうございます。
(年代構成18歳~80歳までの分布)
100人村中 3人 仕事の成果に応じて「実力給」・年収総額(1000万~)
100人村中 7人 大企業正社員年収総額900万
100人村中 10人 正社員年収総額800万
100人村中 10人 正社員年収総額700万
100人村中 10人 正社員年収総額600万
100人村中 10人 正社員年収総額500万(老人非正規200万+各種年金300万)
100人村中 10人 正社員年収総額400万
100人村中 10人 非正規年収総額300万
100人村中 10人 非正規年収総額200万
100人村中 10人 アルバイト年収総額100万
100人村中 6人 その日暮らし
100人村中 2人 生活保護
100人村中 1人 泥棒
100人村中 1人 ホームレス
実力給って何じゃらほい?