2014-12-02 ショーペンハウアーじいさん(6)建築工事 読書は人を孤独にする たまに昔の本を読む その中で、心に引っ掛かった文章だけを抜粋する ショーペンハウアーじいさん、ドイツの哲学者、仮定生存年齢236歳(1788年生)「幸福について―人生論―」新潮文庫 ――― 建築工事の補助的労働に従事する職人は、全体の設計に関知せず、よしんば関知しても少なくとも絶えずそれを念頭に置いているわけではない。生涯の一日一日一刻一刻をたぐり出していく人間も、自己の生涯ならびにその性格・様相の全貌に対しては、これと同様の関係に立っている。 ―――