ショーペンハウアーじいさん(1)運

たまに昔の本を読む
その中で、心に引っ掛かった文章だけを抜粋する
ショーペンハウアーじいさん、ドイツの哲学者、仮定生存年齢236歳(1788年生)

「幸福について―人生論―」新潮文庫
―――
「世界を支配する要素が三つある。■と■と【運】とがこれである」と古人がいみじくも言っている。私は最後に挙げた【運】という要素がいちばん物を言うように思う。われわれの生涯は走る船に譬えることができる。【運】、すなわち幸運か不運かということは、われわれを急速にずっと前へ推し進めるか、ずっと後へ推し戻すかするのだから、「風の役割」を務めている。これにひきかえ、われわれ自身のあくせくした努力はほとんど物を言わない。われわれの努力はつまり「櫂の役割」をしている。何時間もの努力によって櫂がわれわれを幾ばくか前方へ推し進めれば、一陣の突風がまたそれだけ推し戻してしまう。ところがこれが順風であれば、櫂など要らぬくらいに、前方へ推し進めてくれる。【運】というもののこれほどの力。
―――
http://msp.c.yimg.jp/yjimage?q=m.iz0wUXyLGDslD.5kP_F1g5dpfqN43Ol.VvFuzuoZZdZszIBPk3JT1uuzigIFYY2_GtYZjBqNSOcyA0zXkSHhkYjWGEjxHjNygqqdA8sQgZnBILZj0YkGvQ3yStfsaYbQkY7rCGXqaLVI2gE5t1&sig=13a2tmfe4&x=131&y=170

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...