タマ子バアサンの友達不要論⑦人の意見-風景
タマ子バアサンの友情について、勝手に盗み見た(実在するばあさん)
タマ子
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スペック、大正生まれ、90歳、知り合いは当然だが、ほぼ死んでる
義理の娘と孫夫婦とひ孫の5人家族
部屋が一部屋与えられている
身長130cm代しかない、背虫のように腰から上がまがっている
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日常生活
「飯は食べに食堂まで移動、それ以外は自分の部屋に戻って介護用ベッドの上に寝そべりながら夜中までテレビを見続け、眠りにつくのを待つのみ」
これが全て、たまにデイサービスに行くが「つまらん」と言う
生きていた息子の転勤で住居地が何度か変動しているので地元はない
体調は微妙、はっきりしゃべれる、何回か入院済み
家屋内の移動は手押し車のような介護専用台車に掴まりながら移動
そろそろ死にそうだが、100歳まで生きる可能性あり
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大正初期に生まれ、お見合いで結婚
長女と長男に恵まれる
ところが、夫がろくでなしであることが判明した
夫は、他に女をつくり家族3人を捨てて完全に蒸発した、凄い酷い話だ
タマ子は、新聞配達で子供2人を育て上げた(今では無理じゃないかな?)
息子は「親を楽させたい」と働く
お見合い結婚して、その後現在の家を買う、長男と長女(孫)に恵まれる
実の息子はその後、40代で病気で死亡
長男と長女が家を出ると、息子の嫁と二人暮らしとなる、嫁と姑戦争
ろくでなし元夫が死の直前で戻りして「墓にいれてくれ」と懇願してきてあきれる
実の長女は結婚後、50代で病気で死亡
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長男・長女・ろくでなし夫の死去によりタマ子は血縁において孤独状態
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嫁と姑戦争のなか、バツイチをへた孫長男が新たな嫁を引きつれ、実の息子が残した家に嫁との二人暮らしから孫夫婦との四人暮らしとなり、ひ孫が生れ五人暮らしとなる、孫長女は遥か遠くの大都市に嫁に行き、数年に一度しか顔を出さない
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タマ子は、新聞配達で毎朝2時ころからおき、配布分け作業、雨の日の新聞ビニール袋詰め作業をして配達を多くこない、夕刊の配達と集金を何十年とこなした
小さな体で、130cm代しかない身長
その後、亡くなった長男の転勤に伴い各県を転々とし、やっと長男が購入した家に落ち着く、だから
住んでいる土地に、昔からの知り合いはいない
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長男・長女に先立たれて非常に悲惨で運が悪い、元夫はろくでなしだった
体調は微妙、基本介護ベッドの上で寝ながら1日中テレビを見ているだけ
デイサービスは嫌嫌利用するが「つまらん」という
「あんなところで、話すことないわ」「ジジばばに用はない」
「銭湯はたまには気持ちいいなあ」という
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現在90歳、人生の知り合いはほぼ死に絶えた
100歳まで生きる可能性もある、年金受給が多少あるから、金銭的負担は許せる
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タマ子バアサンに友情をしている余裕はなかった、友情をしたい精神的な余裕もなかった、しかしタマ子バアサンはシャアシャアとおしゃべりで憎めないバアサンだ
タマ子バアサンの生きた、または、生きている日常風景は、「友情不要論の完全体」の域に到達しつつある
タマ子バアサンは私の祖母ではない、義理の祖母である、しかし非常に興味深い存在だ
葬式には当然参列する